2017年2月5日日曜日

UCI Cyclo-cross World Championships:レースレポート


大会名:            UCI Cyclo-cross World Championships
開催日:   2017129
開催場所:  ルクセンブルグ・Bieles
カテゴリー: エリート
リザルト:        DNF
天 候:   曇り
コースコンディション: マッド

いよいよ迎えたシクロクロス世界選手権。
会場となったルクセンブルグのコースは過去に世界戦やワールドカップといったレースが開催されたことがないために参考となる映像がなく、日本にいる間は全くコースについてのイメージが湧いていなかった。ただなんとなく、普段頻繁にシクロクロスが開催されるベルギーやオランダでのコースに比べれば難易度は低くなるのではないかと想像していた。少なくとも去年の世界戦で走ったゾルダーのコースよりも難しいことはないはず。しかしレース3日前に初めてコースに入り、その楽観的な希望は完全に裏切られることになる。

木曜、金曜の試走の段階ではコースは完全に雪と氷に覆われており、どこを走っても滑るといった状況。上手い選手はタイヤを滑らせながらも曲がっていくのだが、アイスバーンの路面に慣れていない自分にとっては恐怖しか感じない路面状況であった。凍りついたダウンヒル区間も非常に急斜度で、転ばないように走るのだけで精一杯の状況。とにかく試走を繰り返して凍った路面に慣れるという手もあったが、凍てつくような寒さの中で長時間試走をするのは身体への負担が大きすぎることと、レースに悪影響が出るようなひどい落車をしたくなかったこともあり、試走の時間は最低限に止めた。幸い週末は気温が上がって路面が溶け出したために、雪と氷はなくなりマッドコンディションへと変わっていった。とは言っても表面の路面が溶けただけで地下は凍っているため、予想もつかない場所でいきなり滑る。しかもこれまでは地下に埋まって隠れていた鋭角の石がコース上に出現し、あまりにもパンクのリスクが高いためにタイヤのトラクションや乗り心地を無視してでも空気圧を上げるしかない。正直コースに関しては不安しか感じなかったが、レースで戦うのはコースでなく周りの選手であることを忘れてはいけない。

ほぼ最後尾の位置からスタート。最初のコーナーで早速落車が起きるが、うまく切り抜けることができた。最も落車のリスクが高い下りのキャンバーも上手くバランスをとって走ることができた。試走の時はどうしてもリスクを恐れてブレーキをかけてしまっていたが、レースペースである程度は突っ込んでいった方がタイヤのグリップを得られることがよく分かった。とにかく落車している選手が多いため、大きなミスなく走り続けるだけでも順位は上がっていく。2周目のピットで40番手ほどの位置だと教えてもらう。80名弱の出走数の中で決して悪くはないポジション。目標である30番台も捉えられている。しかしその直後。激下りの直後のコーナーでタイヤを滑らせて転倒してしまった。すぐにバイクに跨ったが、落車の衝撃でバイクを破損してしまって乗車は不可能な状況。しかも右膝を強く打ち付けたために激しい痛みがあり、バイクを担いでランニングすることもできなかった。悔しいがその場でリタイアする選択をし、僕のエリート1年目の世界戦はあっけなく終わってしまった。

世界戦までにもっとできた準備はなかったのか。そのことばかりが頭を巡る。今年の世界戦に関しては情報を手に入れにくかったのは事実だが、気温が低くて凍結した路面になることや、コース上にキャンバーを含む激下りが何箇所もあることはコースプロフィールを見れば予想できたこと。フランスチームは12月に同じ会場で試走を行なっているし、ベルギーでは何人ものスタッフが公式練習の始まる前からコースの下見に来ていたようだ。僕は彼らとは実力、経験ともに劣っているのに、このレースに対する特別な準備という点でも負けている。日本で目標としているレースを走る時は、そのコースに合わせた練習や準備やするのが当たり前であるのに、世界に挑む時はその当たり前のことができていない。その当たり前のことをきちんとやっていけば、世界のどんなレベルのレースでも完走は当たり前、あるいはもっと先のレベルにいけるかもしれない。自分にやれることはまだまだあると感じた世界選手権でした。

このルクセンブルクを始まりだったと言えるように、さらに進化していきたいです。
そしてまたこの舞台に戻ってきます。

日本からの応援、本当にありがとうございました。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR CX6http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO DURA-ACE Di2 9070シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  SFG-1(ブラックレッド)
                                   (https://www.ogkkabuto.co.jp)
         
サングラス        OAKLEY (http://jp.oakley.com
         JawbreakerPRIZM ROAD
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                                 SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         グラフィック プルオーバータイプ(Polka dot Black


2017年1月24日火曜日

UCI Cyclo-cross World Cup - Hoogerheide:レースレポート


大会名:            UCI Cyclo-cross World Cup - Hoogerheide
開催日:   2017122
開催場所:  オランダ・Hoogerheide
カテゴリー: エリート
リザルト:        51位(+4:16
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

いよいよヨーロッパ遠征が始まった。
こちらで参戦するレースは2戦。ルクセンブルクで開催される世界選手権とその前週に開催されるオランダでのワールドカップ最終戦である。

日本では味わえないコースの難易度とレース強度に少しでも体を慣らしておくために、世界戦の前に一度ワールドカップを走っておける意味は大きい。Hoogerheideは僕が高校生の時に初めて走った海外のレースであり、今年で5回目の参戦となる。そのためコースの特徴はよく理解しているが、今年は例年になく天候が良いために泥の路面は出現せずに、硬く地面が締まった超ハイスピードコースに仕上がっていた。とは言っても完全なドライコンディションではなく、いくつかのコーナーは芝がめくれて非常に滑りやすくなっている。日本では突入スピードを落として丁寧にクリアすれば良いコーナーも、こちらのレースでは躊躇なく突っ込んでいかなければあっという間に置いていかれてしまう。もちろん転倒すれば身体、機材ともに大きなダメージを負うが、リスク覚悟で攻めていくしかない。

初めてのエリートクラスでのワールドカップ参戦。もっと殺気立った雰囲気かと思っていたが、意外にもスタート前には談笑してリラックスしている選手も多い。これまで僕が走ってきたジュニア、U23のクラスと比べると選手全員が国際レースに慣れていることがよく分かった。僕自身も緊張を感じることなく、ほぼ最後尾の位置からスタート。第1コーナーではアウト側にいたため、前の選手に大きく詰まることはなく順調にコースイン。コーナー、そして直線ともにずっとアタックをかけているかのようなハイペース。僅かなミスで開いた前走者との差を埋めるのはとても難しいが、ミスを恐れてスピードを落とすのはもっと良くない。

順位は抜かれた分は抜き返すといった感じで、なかなか大きくジャンプアップはできないが、集中して走ることができていた。去年のHoogerheideでは1周目のあまりのハイペースに身体が対応できずに2周目から脚が止まってしまったが、今年はしっかりと対策を練ってトレーニングを積んできているために身体はキツイながらもレッドゾーンにはならずにきちんと動く。特にコースの最後の長い階段セクションとバイクに飛び乗ってすぐに全力で加速するこちらの選手の走りに対応できていたことに成長を感じた。階段セクションで集団から遅れると、その後の長いホームストレートを単独で走ることになってしまうためにスピードが上がらず脚も大きく消耗してしまうことになる。

レース序盤は40番台の5人パックで展開できていたが、滑りやすいコーナーで僅かに開いた差を詰めることができずにこのパックから脱落してしまう。単独で走り続けるのが一番良くないので、後ろのパックが追いついてくるのを一旦待ってからレースを進めていく。身体はとてもキツイが、集中できていてレースを楽しむことができている。ゴールまで同じパックの選手と争いながら、51位でフィニッシュとなった。

ほぼミスなく力を出し切っての51位という順位に改めてワールドカップのレベルの高さを感じた。エリート初戦で完走できたことは嬉しいが、やはりもっと上の位置でレースを進めてみたいという欲が出てくる。世界戦では一つでも前の順位、パックで走れるようにしっかりと準備していきたいと思います。

日本チャンピオンジャージを着ていることは、ヨーロッパでは本当に価値のあることなんだと感じました。ファンからの注目、そして応援の数は凄かったです。
もっともっと走りで目立てる選手になっていきたいと思います。

日本からの応援、ありがとうございました!
今週末の世界戦も宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

Photo by Takumi Naruse

使用機材
バイク       ANCHOR CX6http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO DURA-ACE Di2 9070シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  SFG-1(ブラックレッド)
                                    (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         クロススーツ
         
サングラス        OAKLEY (http://jp.oakley.com
         JawbreakerPRIZM ROAD
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                                 SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         グラフィック プルオーバータイプ(Polka dot Black


2017年1月18日水曜日

関西シクロクロス#9 堺大会:レースレポート


大会名:            関西シクロクロス第9戦 堺大会
開催日:   2016115
開催場所:  大阪府・堺浜グリーン広場
カテゴリー: C1
リザルト:        優勝
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

関西クロス第9戦 堺大会に参戦してきた。
世界戦遠征前最後となる国内でのレースということでコンディションはまずまず。まだ練習の疲労は完全には抜け切れていないが、かなり力はついてきていると感じている。

堺のコースは平坦基調でコーナーが多いためにタイム差を付けることはできても広げていくことが難しいコース。さらに竹之内選手とU23チャンプの横山選手が参戦するということで、接戦になることが予想できた。コース後半に登場する3回の砂セクションは、距離は短いながらも突入スピードが速いためにミスが出易く、勝負の鍵を握るポイントである。それに加えて今回のレースでは風が非常に強く吹いており、追い風区間と向かい風区間のインターバルを上手く処理する能力も必要であった。

一列目からスタート。反応とペダルキャッチは完璧だったものの、第一コーナーでアウト側に膨れすぎてしまい2番手の位置。後方スタートである竹之内選手と横山選手に脚を使わせるために、コース中盤で先頭に立って積極的にペースを上げていく。すでにすぐ後ろには竹之内選手が追いついてきている。3つ目の砂セクションと向かい風区間でペースを上げてみると少し距離が開いた。この区間で差が開くということは、今日最も力があるのは自分だと確信。そう簡単にタイム差は開かないのは分かっていたが追いつかれてしまうのも勿体無いので、ゴールまで単独で逃げ切ろうと決意した。竹之内選手とのタイム差は5~10秒あたりでずっと進んで行くが、こういったミスの許されない状況でも全日本の時のように冷静に走ることができていた。ラスト3周からはラップタイムを上げることもでき、最後は9秒差で逃げ切ってトップでフィニッシュ。久しぶりの接戦を心から楽しみ、満足いくレースをすることができた。

世界戦に向けてコンディションは順調に仕上がっていることを確認できて嬉しい。
自分史上最強の状態で世界に挑めるように、さらに高めていきたいと思います。

世界戦でも応援のほど宜しくお願い致します!!

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時


写真は高木さんより頂きました。
いつもありがとうございます!


使用機材
バイク       ANCHOR CX6http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO DURA-ACE Di2 9070シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto ゼナードCV スペシャル・チャンピオンカラー
グローブ     Kabuto  PRG-5(ブラックレッド)
                                   (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         クロススーツ
         
サングラス            OAKLEY (http://jp.oakley.com
         JawbreakerPRIZM ROAD
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                                 SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         グラフィック プルオーバータイプ(Polka dot Black