2013年5月14日火曜日

アジア選手権レースレポート

アジア戦を終えてフランスに帰ってきました。
向こうでもブログを更新したかったんですが、なぜかブログが開かなくて...
中国でもFacebookとTwitterをする方法は見つけたんですがねww

ということでレースレポートをアップしたいと思います。
写真はマッサーのJoeさんに撮って頂きました。
万全の体調に整えてもらった上に写真まで撮って頂き、感謝です!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


大会名:   第19 MTBアジア選手権大会
開催日:   2013/5/12
開催場所:  中国・成都
カテゴリー: エリート
リザルト:     7位
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

いよいよシーズン序盤の大きな大会、アジア選手権の日を迎えた。
ここまでUCIカテゴリーのレースをこなしながら順調に目標をクリアしてきた。調子が上がってきていることは間違いない。自分に自信を持ってこの日を迎えることが出来た。

フランスからの一日がかりの長い移動を終え、中国のホテルに到着したのは火曜日の夕方。翌日水曜日から日本選手団と合流し早速コース試走を行なった。事前に見ていたコースマップから平坦系の高速コースを予想していたが、実際に走るとコースの大半がシングルトラックで激登りを繰り返す低速コースであった。下りも鋭角なスイッチバックが多くて、想像していたよりもテクニカルで走り応えのあるコース。夕方に降るスコールの影響で路面は粘土質の泥であり所々乗車でクリア出来ないセクションも存在したが、木曜日からは雨もなくなり強烈な日差しによって一気にコースはドライコンディションへと変化していった。それによってレース当日には乗車率100%、ラップタイムが速くなる事が予想されるために急遽短いスタートループが付け足され、エリート男子はスタートループ+4周回のレースとなった。

レース一時間前からウォーミングアップを開始。スタート時刻は15時半と遅く日差しが強い。気温は34℃と中国へ来てから一番の暑さで、かなり蒸し暑さを感じる。また景色が霞んで見える程空気が汚く、非常に厳しいコンディションだ。いつもより軽めのアップにしておいたが気温が高いため心拍が上がり易く感じた。熱中症にならないようにスタート時間まで氷で身体を冷やす。2列目に並んで準備は万端。あとは追い込むだけだ。

コース序盤からシングルトラックに入るためスタートは集中していた。ペダルキャッチはうまくいき、順調に走り出す。しかしアスファルトの登りセクションで思うように順位を上げられないままシングルトラックに入ってしまった。10番手ほどだろうか。下りに入ると前の選手が中切れを起こし、思うように順位を上げて行けない。乾いた路面にタイヤをとられて転倒する選手も多い。焦るなと自分に言い聞かせる。開けたところで確実に順位を上げて行く。1周目を終えて5番手。後ろから中国の選手2人に追い付かれて3人のパックになって2周目に入る。1周目に思うようなペースで走れていないため脚に力は残っているが、暑さの影響か呼吸が異常に荒い。コース序盤の激登りが続くセクションで中国人2人に置いて行かれてしまった。この時点で6番手。しばらく単独での走行が続く。フィードでかけ水をもらい身体を冷やすが、熱がこもっていてオーバーヒートになりかけているのを感じる。

3周目は入り、後ろから韓国と香港の選手が追い付いてきた。精神的に辛い場面だが、この展開は今年に入って何度も経験している。とにかく後ろに引かずに先頭をキープすることだ。後半の登り坂でアタックをかけてパックから抜け出し、6番手単独で最終周回へ入る。

暑い。自分でもスピードが落ちてきている事を感じる。レースに上手く集中出来ていない。深く息を吸い込むと咳き込んでしまう。空気の汚さが影響しているのだろうが過呼吸のような状態になっている。ゴールまで残り3km。後ろに気配を感じて振り返ると再び韓国人の選手が単独で追い付いてきた。もう余力は一切無い。登り坂のタイトなコーナーでインを突かれて抜かれてしまった。腰に痛みも出だして思うようにスピードが上がらない。
ラスト1km。ボトルを捨てて全力で走る。もう前にも後ろにも選手は見えないが最後まで手を抜かずに追い込んだ。ゴールが見えてきても最後の数百メートルの直線がとても長く感じた。そして7位でフィニッシュ。順位に対する感想よりも、まずはこの過酷なレースを終えた事の安堵感が押し寄せてきた。

重要な1周目で位置取りを失敗してしまった事が悔やまれるが、自分の実力は出し切れたと思う。アジアで7番。これが今の自分の現状であり、もちろん満足はしていないが素直に受け止めて次に進んで行こうと思う。今週からはワールドカップが開幕し、また自分にとって新たな挑戦が始まる。

今回のアジア選手権、スポンサーの方々と日本チームの手厚いサポートのおかげで万全の体勢でレースの臨めた事に感謝しています。来年、再来年とアジア選手権に参加して順位を上げて行く事はもちろん、いつかはアジアチャンピオンになりたいと思っています。

今週のワールドカップに向けてまずは身体の回復に努めます。
これからも応援とサポートの程、宜しくお願い致します。
 
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク        ANCHOR プロトタイプ

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ホイール      SHIMANO XTR
ハンドル            SHIMANO PRO シマノプロ
ステム                SHIMANO PRO シマノプロ
シートポスト       SHIMANO PRO シマノプロ
シューズ         SHIMANO SH-M315E

フォーク      SR SUNTOUR AXON 100mm(サンツアー)

ヘルメット              KABUTOOGK)レジモス スペシャル・チームカラー
グローブ      KABUTOOGKPRG-1

ソックス      Wave One

サングラス              OAKLEY Racing Jacket

サプリメント       SAVAS(株式会社明治)
                              ピット イン リキッド・ SAVASスポーツウォーター・パワーアミノ2500。 







0 件のコメント:

コメントを投稿