2013年11月19日火曜日

UCI-2 野辺山シクロクロス:レースレポート



大会名:   UCI-2 野辺山シクロクロス
開催日:   20131116日、17
開催場所:  長野県・南牧村
カテゴリー: U23
リザルト:    2
天 候:   晴れ
コースコンディション: 泥

【一日目】
シクロクロスシーズン2戦目。
高校生の時から毎年参戦させて頂いている野辺山シクロクロスに今年も行ってきた。
この大会はスタッフの方々の大会運営、シクロクロスらしく造り込まれたコース、そして全日本選手権と同じ面子の選手が集まるレースはとてもハイレベルで、毎年進化しているイベントのように感じる。今回僕はU23カテゴリーでの参戦。国内のシクロクロスではいつもエリートクラスの選手達と混走で走ってきたため、今回のように同年代であるU23カテゴリー選手達とだけでレースを走るのは初めての経験だ。同年代とのレースで負けるわけにはいかない、そして絶対に負けたくないという思いで会場に入った。

コースは例年よりもハイスピードかつコンパクトになった印象で、泥区間やコーナーが連続するセクションが多く、とてもシクロクロスらしくて楽しいコースだ。コース中盤の舗装路の登り以外はガツンとパワーをかけて走れる区間が少ないため、泥区間やコーナーなどのテクニカルセクションをスムースにこなすテクニックが求められる。一つのミスが命取りになる、そんな印象を受けた。

スタートの反応は良かったがクリートキャッチに少し手間取り、3番手で最初のコーナーに入る。先頭を行くのは横山選手と前田選手。どちらもユース年代から共にレースを走って競い合ってきているライバルだ。少しコーナーを慎重にこなし過ぎたこともあって2人とは数秒の差があったが、舗装路の登りで踏んで追い付く。後ろの選手とは既に距離が開いている。今日はこの3人での戦いになりそうだ。
3人とも大きなミス無くレースを進めて行く。前田選手はゴール手前のシケインをバニーホップでクリアするため、シケインを超えると必ず前に上がってくる走り。このまま3人でゴールまでいくとすると、最終コーナーに先頭で入れる前田選手が有利なため、まずはどこかでアタックをかけて横山選手との一騎打ちに持ち込まなければならないと考えた。
そしてちょうど僕が先頭で走っている場面で後ろを走る前田選手がスリップしたのが分かったのでペースを上げる。横山選手には付いてこられたが前田選手とは距離が開いた。狙い通り横山選手との一騎打ちに持ち込む。
お互いに得意、不得意なセクションはあるがタイム差が広げることができないまま周回を重ねる。一度舗装路の登りで仕掛けてみたが、風が強いこともあって上手く後ろに付かれてしまった。そして最終周回に入る。
舗装路の登りでは牽制が入ってお互いに動かない。しかし泥区間を終えてからの連続コーナーで横山選手との猛烈な先頭争いが始まった。少しでもコーナーのイン側をあければ前に出られてしまう。しかしインを攻め過ぎてコーナー出口でアウトに膨れ過ぎても前に出られる。これぞシクロクロスといった感じ。ゴールまで数百メートル。なんとかインを付いて横山選手をかわすが、次のコーナーでのライン取りが甘くて再び前に出られてしまう。
2番手でシケインを超えて最終コーナーに向かう。追い込み過ぎて視界が霞んできているのが分かる。
最終コーナーで勝利への最後の望みをかけて前に出ようとしたが、横山選手に上手くラインを塞がれてしまった。そのまま2位でのフィニッシュとなった。

こんなにも熱い先頭争いを繰り広げたレースは初めてだった。身体中からアドレナリンが出ているのが分かった。だからこそ絶対に勝ちたいレースであった。本当に悔しい。しかしレースは明日もあるので、すぐに気持ちは切り替えられた。明日は絶対に勝つ。レース後はしっかりとダウンを行なって、早めに宿に入って身体の回復を優先させた。
明日の勝負に備える。

【二日目】
大会二日目。
朝起きると身体、特に上半身の方に疲労を感じるが、予想の範囲内といった感じで安心した。
ウォームアップを開始すると心拍数は疲労からか昨日よりは少し低めだが、レースを走るには問題ない範囲だ。しっかりと身体を暖めてスタートラインに並ぶ。昨日よりも気温は高いが風が強く、そのことがレースを難しくさせると思った。特に舗装路の登りは向かい風が強いため、ここでの無駄な動きは避けなければならない。しかし一番大切なことは絶対に消極的なレースをしないこと。そのことを胸に刻んでスタートを切る。

今日も前田選手、横山選手に続いて3番手で走る。しかし昨日のように3人が早くから抜け出す形にはならず、後続との距離はさほど開いていない。レース序盤、ロードレーサーの小橋選手が後ろから迫ってくる。舗装路では力を使うと他の二人に上手く付かれてしまうため、先頭で入るのが有利な泥区間に先頭で入ってペースを上げる。
そしてレースは昨日同様3人のパックが抜け出す形になってラスト2周に。ここで勝負が動いた。舗装路の登りに前田選手が先頭、僕が2番手で入ったところで後ろから横山選手がアタック。丁度スピードが落ちたところで、絶妙なタイミングであった。このアタックには反応できて横山選手の後ろについて泥区間に入る。後ろの前田選手とは若干距離が開いた。しかしここで僕が大きなミスをしてしまう。泥区間でタイヤを取られてコーステープに突っ込んでしまい、大きくタイムロス。前田選手にもかわされて3番手に。横山選手とは15秒差ぐらいの差で最終周回。厳しい差だが絶対に諦めない。舗装路の登りで前田選手に追い付き2番手に上がる。連続したコーナーに入ると横山選手との差は縮まってきているのが分かったが、追い付くには厳しいか。2番手で最終コーナーを回ってゴールへ。タイム差は7秒。
昨日以上に悔しい負け方をしてしまった。

万全のサポートを頂きながら、優勝という結果を残せず申し訳ありません。
今週末のレースは最高の結果を残せるように、精進して行きます。

これからも応援の程、宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR CX6

コンポーネンツ   SHIMANO 6870 ULTEGRA Di2
ホイール      SHIMANO DURA-ACE C35
ハンドル      SHIMANO  PRO
ステム                SHIMANO  PRO
ペダル       SHIMANO XTR
シューズ         SHIMANO  SH-M315E

ヘルメット             KABUTOOGK)レジモス スペシャル・チームカラー
グローブ     KABUTOOGKPRG-3(レッド)
バーテープ    KABUTOOGKBT-01

ウエア          Wave One 夏用長袖ワンピース

サングラス            OAKLEY Racing Jacket
           レンズ 一日目…BLACK IRIDIUM
               二日目…Light Positive Red

サプリメント     SAVAS(株式会社明治)
                                     レース前(アップ中):SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

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