2013年12月9日月曜日

全日本シクロクロス選手権大会:レースレポート




大会名:   第19回全日本シクロクロス選手権大会
開催日:   2013128
開催場所:  滋賀県高島市・マキノ高原
カテゴリー: エリート男子(U23では1位)
リザルト:       3位
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

いよいよ全日本選手権の日を迎えた。
去年はU23ではトップの成績ながら、全体では5位と不本意な成績であったため、今年の全日本に懸ける想いは強い。U23でトップの成績を獲ることはもちろん、エリート選手と合わせた中でも総合優勝することを目標に準備を進めてきた。肝心なところで力が出なかった先シーズンの反省を生かして、しっかり自分と向き合ってくることができたと思う。また多くの方々のサポートおかげで機材、体調ともに万全の体勢でこの日を迎えることが出来た。

マキノ高原は関西シクロクロスシリーズの定番コースで、中学生の頃からレースを走っている僕にとっては馴染み深いコース。2年前にはジュニアクラスで全日本2連覇を達成した場所でもあり、相性の良いコースだ。今年のマキノはこれまでと大きくコースの印象が変わり、激坂やハイスピードなダウンヒルセクション、階段も加わり、よりシクロクロスらしいコースに生まれ変わっていた。ハイスピードになるほど走り方が変わってくるコースで、レースでスピードが上がった時にはとても楽しくなるコースになると感じた。

一列目からスタート。反応は良かったが最初の直線で若干出遅れてしまった。ここが今回のレースで最も悔やまれる点で、最初の半周での身体のかかりが悪くて勿体ないレースをしてしまっている。6番手付近でレースを進めて行くが、先頭集団とは数秒の差がある状況。竹之内選手と小坂選手の2人が徐々に抜け出してきているのが見えるので、早く追いつかなければならない。登り区間で踏んで一気に順位を上げていき、まずは3番手の横山選手に追い付いた。調子は良く、これまでのレースで最も踏めている感覚があった。しっかりと全日本のために体調を合わせられたからこそ、悔いの残るレースは絶対にしたくない。
同じU23カテゴリーである横山選手とパックになって前の2人を追いかけるが、僕の後ろで横山選手が転倒。単独3番手になった。前の2人とは7秒程の差だが、この差をなかなか詰めることができない。レース中盤になると竹之内選手が単独で抜け出して独走態勢に。逆に2番手の小坂選手の背中が大きくなってきた。追い抜いて2番手に上がる。このまま単独2番手になって前の竹之内選手を追って行きたかったが、後ろから徐々に小坂選手に差を詰められ、追い付かれてしまう。
小坂選手との2番手パックでラスト3周へ。竹之内選手とは1分程の差が付いてしまっている。小坂選手は全日本選手権で2番手争いなどしたくないという気迫溢れる走りで、前だけを見て走っている。僕も前に出てペースを上げていきたいのだが、小坂選手に付いて行くだけで精一杯の状況。何度も離されそうになったが、その度に応援に励まされてなんとか食らい付いていく。
そしてあっという間にラスト1周。集中していたので時間が立つのがとても早く感じた。竹之内選手とのタイム差は縮まらない。優勝は厳しい状況。しかし来年のためにも、僕を応援してくれている人たちのためにも、絶対に2番手には食い込んでレースを終えたい。だが僕からアタックをかけられる余裕は無く、小坂選手の前に出られない苦しい走り。コース序盤の激坂セクションで数秒の差をつけられるが、ピットでの応援を受けて、再び追い付く。階段セクションを終えて、勝負は最後の舗装路でのゴールスプリントに。最終コーナーでぴったりと後ろについて最後の賭けに出る。絶対に諦めない。ラスト数十メートルで横に並んだが。届かなかった。3番手でフィニッシュ。

今年も日本一にはなれなかった。自分の全てを出す尽くしたレースはできたと思う。それでも届かなかった。竹之内選手の走りは殆ど見ることすら出来なかったし、小坂選手には付いて行くだけで精一杯で実力の差を感じた。
悔しさは大きいが、今シーズンここまでのシクロクロスを終えて、今までに無い手応えを感じてもいる。そして今週末からはシクロクロスでヨーロッパ遠征が始まる。本場ベルギーのレースを経験することで今の自分に足りない物がよりはっきりと見えてくるはずだ。最高のチャンスと環境を与えて頂いたのだから、貪欲に本場のシクロクロスを吸収してこようと思います。来年こそ、日本一になるために。

そして最後になりましたが、この全日本に向けて万全のサポートをして頂き、本当にありがとうございました。また会場では沢山の方々に熱い応援を送って頂き、最後まで追い込み続けることが出来ました。感謝しています。
シーズン最初の大一番を終えて、これからはワールドカップ、そして世界選手権に目標を切り替えて更に努力していきます。

これからも宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR CX6

コンポーネンツ   SHIMANO 6870 ULTEGRA Di2
ホイール      SHIMANO DURA-ACE C35
ハンドル      SHIMANO  PRO
ステム                      SHIMANO  PRO
ペダル       SHIMANO XTR
シューズ         SHIMANO  SH-M315E

ヘルメット                KABUTOOGK)レジモス スペシャル・チームカラー
グローブ     KABUTOOGKPRG-3(レッド)
バーテープ    KABUTOOGKBT-01

ウエア            Wave One 夏用長袖ワンピース

サングラス                OAKLEY Racing Jacket
         レンズ BLACK IRIDIUM

サプリメント         SAVAS(株式会社明治)
                                     レース前(アップ中):SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

0 件のコメント:

コメントを投稿