2015年12月17日木曜日

Australian MTB National Series #2:レースレポート

大会名:            Australian MTB National Series Round2
開催日:   20151212,13
開催場所:  オーストラリア・キャンベラ
カテゴリー: エリート男子
リザルト:         UCI XCO 15
                             XCC 15
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

XCOレースレポート】
年内では最後となるブリヂストンアンカーMTBチームでの遠征。
オーストラリア・キャンベラで開催されたUCIレースに参戦してきた。
目標はUCIポイントの獲得である。

冬の間はシクロクロスを連戦している自分としては久しぶりのMTBレース。
過酷な泥レースとなった全日本シクロクロスの疲労が予想以上に溜まっていたようで、オーストラリアに着いてから身体の動きがあまり良くない。日本とは季節が逆であるオーストラリアでは日中の気温は30℃近く、先週まで飯山で雪の心配をしていたことが嘘のようだ。

正直不安なことはたくさんあるが、高強度なレースを毎週こなしてきているので、レースになれば身体はきちんと動くはず。自分を信じてしっかりと睡眠をとって回復に専念し、レースの日を迎えた。

09年にはMTB世界選手権が開催されたこともあるキャンベラのコースは、とてもハイスピードなコース設定。自分があまり経験したことのない種類のコースで、下り区間の距離がとても長く、まるで4Xコースかのようにバンクが連続している。路面は砂埃が立つほど乾いていて簡単に速度は出るのだが、一つ一つのコーナーでそのスピードを殺さないように走り抜けることが非常に難しい。
オーストラリアの選手は明らかにこういったコースに慣れており、試走の段階からスキルの差を感じた。他選手の動きを参考にしながら少しずつコースに慣れていった。

一列目からのスタート。6周回のレース。しかしレース20分前に初めてスタートループがあることを聞かされる。元々コースマップも発表されていなかったので知りようがなかった。当然スタートループの試走はしていないので不安は募る。とにかく自分たち日本人以外の選手はコースにとても慣れていることは間違いないので、必死についていけば大丈夫なはず。

ワールドカップで表彰台に乗る選手も出場しているため、1周目からとても速いスピードでレースは展開していく。少し出遅れたものの15番手ほどの位置をキープ。しかし登りの斜度が上がると前の選手が中切れを起こし、あっという間に前にいた選手たちが見えなくなってしまった。この位置にいた自分が悪いのだが、海外レースの残酷な場面だ。諦めずに前を追いかけるが、下り区間に入ると前の選手たちとはさらに差が広がっていく。
レース中盤、15番手あたりでの競り合いが続く。長い登りで引き離しても、下りで追いつかれてしまうことを繰り返してしまう。下り区間の距離が長いために、弱点があると全く誤魔化しが効かない。海外のレースでは下りのスピードが速いことは分かっていたが、ここまで明らかに技術の差を感じたのは初めてだ。ポシションを上げられないままレースを進めて行く。

ラスト一周。前輪に違和感を感じたので確認するとスローパンクを起こしていた。ハイスピードな下りをゆっくりと降りることしかできず、後ろから一人に追い抜かれてしまった。
なんとかゴールにたどり着き、15位でのフィニッシュとなった。

久しぶりのMTBレースで身体が動かなかったわけではないのだが、最後までオーストラリア特有のコースに対応できずに苦しいレース展開となった。目標であったUCIポイントはなんとか獲得できる順位でフィニッシュしたものの、悔しさだけが残る。

明日はクロスカントリークリテリウムという30分ほどの短いレース。
今日のような展開にはしたくない。
この環境で少しでも多くのことを得るために、精一杯頑張ります。

XCCレースレポート】
昨日のXCOレースに続き、今日はクロスカントリークリテリウム。
一周2分ほどのショートコースを30分間走り続ける競技で、短時間だが非常に高強度できついレースだ。
コースは4Xコースのスタート地点までの作業道を駆け上り、4Xコースをそのまま下ってくるという単純ながらハードなコース設定。休みどころは一切ない。覚悟を持ってスタートラインに並ぶ。

後方の位置からのスタートであったが、落ち着いてレースを展開していく。登り区間で前の選手を追い抜き、下り区間はポジションをキープして前の選手から遅れないことに集中する。
昨日のように下りで離されることはなく、順調に順位を上げていけた。何より常に競り合いがあり、レースを楽しむことができている。競技特性がシクロクロスに似ていることもあり、身体が良く動いてくれた。ラスト一周での3人の競り合いには負けてしまったが、15位の位置でのフィニッシュとなった。

UCIレースではないので結果よりも内容が大事なレースと思って臨んだが、昨日の悔しさを晴らすようなレースをすることができた。

オーストラリアのMTB環境は素晴らしく、わずか2日のレースでも沢山のことを得ることができた。土曜日のXCOで感じたハイスピードな下りでのスキル不足、日本でオーストラリアのような環境を作ることは難しいですが、例えばDH選手と練習させて頂くなど、改善していくためにできることは沢山あると思っています。2016年へのレベルアップに向けて、精進して参ります。

アンカーチームとしては2015年最後のレースで貴重な経験をできたこと。
応援して頂いた全ての方々、スポンサーにお礼申し上げます。
ありがとうございました!

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO XTR Di2  (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット                Kabuto ゼナード U23チャンピオンカラー
グローブ     Kabuto  PRG-3(ホワイト)
                                     (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         レジェフィットプロ
         
サングラス             OAKLEY (http://jp.oakley.com
         JawbreakerPRIZM ROAD
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                                 SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         グラフィック プルオーバータイプ(チームヘイロ)


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