2015年10月22日木曜日

CJ1-#7 富士見大会:レースレポート

大会名:         CJ1-#7 富士見パノラマ大会
開催日:   2015年月1018
開催場所:  長野県・富士見パノラマリゾート
カテゴリー: エリート男子
リザルト:         DNF(途中リタイア)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

いよいよ国内戦も最終戦を迎えた。
一里野大会後は痛めてしまった左足の回復に努めたため、思うような練習はできなかった。というよりも全く自転車には乗れていない。脚の痛みは無くなったものの、ふくらはぎの張りは消えずに、もどかしい気持ち。不安を抱えながらの会場入りとなったが、アンカーのチームメイトやスタッフと何気ない会話を重ねる中で、心が良い意味で緩んでいった。こういった苦しい状況であるときほど、チームという存在は本当に有り難いし、決してMTB XCOが個人スポーツで無いことを感じた。
サポート、応援して頂いている方々のためにも、最終戦は最高の形で終えたかった。
今シーズンは国内戦では一度2位を取っている以上、自分の中での最高の結果は優勝しかない。やれるだけのことをやってやろうと、レース前日には前向きな気持ちに切り替わっていた。

1列目の端からスタート。最近は上手くいっていたスタートだが、今回はスタート直後に変速操作をミスしてしまい、少し出遅れてしまった。前との差を詰めるために慌てて踏み込んだことで無駄な体力を使ってしまう。今思うとスタートを失敗したからといってそれほど焦る場面ではなく、いつもよりも冷静さが足りていなかったように思う。
5番手でシングルトラックの下りに入る。呼吸を落ち着かせ、前走者から離れないことに集中する。長い登りに入って順位を4番手に上げ、先頭集団でレースを展開していく。展開的には悪くないのだが、いつもよりも身体に余裕が無い。足に乳酸が出ているというよりは、ペダリング自体が崩れているために上手く脚を回すことができずにぎくしゃくしている感じ。先頭から離されないように重めのギヤに入れ、ダンシングを多用しなければいけなかった。

2周目。小野寺選手が単独で抜け出しかけている。小野寺選手の調子が良いのは明白なので、ここは食らいついていかなければならないタイミング。順位を3番手に上げ、チームメイトの平野選手と共に先頭を追いかけるが、やはり身体に余裕がない。自分のペダリングに違和感を感じつつも、無理矢理踏んでしまっている。平野選手からも徐々に遅れをとり、3番手に。しかも後続は沢山の選手が続いてきており、苦しい状況。

4周目。相変わらずペダリングが崩れていて上手く回すことができない。しかし重いギヤに入れる体力も無くなってきており、スピードが上がらない。スタート前から考えないようにしていた左の足首のことが頭に浮かんでくる。痛みはそれほど強くないものの、足が張っているのを感じた。そしてそれに気づいた瞬間、レースに集中できなくなってしまった。このまま走り続けて足は大丈夫なのか?という想いで頭がいっぱいになる。順位は7番手に落ちてしまう。後続の選手に抜かれるたびに、とりあえず前の選手に付いていってレーススピードを取り戻そうするが、集中力不足から下りのスピードも上がらずに思うように走れない。

ラスト2周。悔しい決断だが、途中リタイアをすることにした。こういった形でレースを終えるのは初めてで、最終戦であったことを考えると、とても心苦しかったが、このまま走り続ければ確実に怪我は悪化するし、順位は下がり続けるだけだ。自分の次の目標である全日本シクロクロスのためにも、冷静にならなければいけなかった。

脚の方は本当に痛くなる前にレースを辞めたことで、悪化することはなく改善に向かっています。今は痛みもありません。次の目標は全日本シクロクロス。もちろん怪我を完璧に治すことが最優先なので、あと一ヶ月半ほどしかない時間の中で、どこまでの準備ができるかは分かりません。無理をしない範囲でできる限りのことをやってみたいと思っています。

そしてチームランキングでは昨年に引き続き、Bridgestone Anchor Cycling Teamが総合優勝することができました。今年もチームへの沢山の応援を頂き、本当にありがとうございました。心から感謝の気持ちでいっぱいです。

個人的にはシクロクロスを中心にまだまだレースは続きますが、しっかりと来期への計画も練りながら、2016年を最高の年にできるように、精一杯頑張っていきたいと思います。

これからも宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9 (http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO XTR Di2 M-9000シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット               Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ       Kabuto  PRG-3(ホワイト)
                                  (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         レジェフィットプロ半袖ジャージ
         レジェフィット75パンツ

サングラス               OAKLEY (http://jp.oakley.com
         RadarEV (PRIZM ROAD
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                            レース中:SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp

         

2015年10月13日火曜日

CJ1-#6一里野大会:レースレポート


大会名:         CJ1 6戦 白山一里野大会
開催日:   20151012
開催場所:  石川県白山市
カテゴリー: エリート男子
リザルト:        4位
天 候:   雨
コースコンディション: マッド

国内シリーズも残すところ2戦。第6戦となる一里野大会に参戦してきた。
先週の多気大会をパンクという非常に悔いの残る形で落とし、リベンジをかけて臨んだ今大会。しかし高まる気持ちとは裏腹に身体は問題を抱えていた。

実は一ヶ月ほど前に練習の疲労から左の足首を痛めており、先週のレース前には痛みは消えていたものの、レースの強度には耐えることができずに症状が悪化。その後は病院で痛み止めを打ってもらい、練習も極力減らして調整していたのだが、今回のレース前日に再び痛みが出てきてしまった。レースに出走しないことも考えたが、チームマッサーのJoeさんにしっかりと施術して頂いたことで、レース当日はなんとか走れる状態までは回復できた。
身体の調子は良いので、おそらくレース前半に先頭争いに加わることはできる。しかし、もしそこから痛みが強くなって、だらだらと順位を下げるようであれば無理をせずにリタイヤするということをチーム監督と約束する。

スタート前の心境としては、やはり不安が大きく、いつものような闘志は湧いてこなかった。
しかし自分のことで頭がいっぱいであったので、他人のことが全く気にならなかったのも事実。ある意味集中できていたのかもしれない。今日は冷静に走ろうと決めていた。

スタートループ+7周回と長いレース。反応よくスタートし、一番スピードに乗っている選手の後ろに付く。3番手付近で長いゲレンデを登っていく。意外と余裕があるので、登り終わりで先頭に立った。その後の傾斜面の登りは道幅が狭く、後ろから追い抜かれることはないので、自分のペースで息を整えながら登ることができた。滑り易いシングルトラックでは先頭の自分が有利なので、コースコンディションを確認しながら攻めて走った。

スタートループを先頭で終えて2周目へ。先頭グループは5人ほど。メリダの小野寺選手とチームメイトの斉藤選手に抜かれるが、肝心なところで脚にしっかりと力が入らない。こういうときに無理に踏むと完全に動か無くなってしまうので、マイペースを心がける。

3位争いは3人のパックになって、レース中盤へ。雨が強まり、コースはどんどんとマッドコンディションへと変貌していく。自分はタイヤの選択が上手くいったので、大きな影響は受けずに泥区間でも全て乗車して走り続けることが出来た。レース前半には離された先頭の2人との差も、少しずつ縮まってきた。現状の体力を考えると、ぎりぎり表彰台にのれるかどうかといったところ。足首に痛みは出てきたが、ここまできたらいくしかない。最終周回に入り、BHの恩田選手が登りでペースアップ。差を広げられてしまったが、2位の斉藤選手は近づいてきている。最後までプッシュし続けたものの表彰台までは6秒ほど届かず、4位でのフィニッシュとなった。

2位まで13秒、トップまでの差も1分以内であったことを考えると惜しいレースではあったが、今できる最大限の走りはできたのですっきりとしている。今週末には最終戦も控えているので、まずはレースまでに足首の痛みをしっかりと取ることに専念し、気持ちよくシーズンを終えたいと思います。

沢山のサポートと応援ありがとうございました。
最終戦も宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9

コンポーネンツ   SHIMANO XTR Di2 M-9000シリーズ
ハンドル      SHIMANO  PRO
ステム                      SHIMANO  PRO
ペダル       SHIMANO XTR
シューズ         SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット               Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ       Kabuto  PRG-3(レッド)

ウエア          Wave One レジェフィット

サングラス                OAKLEY RadarEV
         レンズ PRIZM TRAIL

サプリメント     SAVAS(株式会社明治)
                                     レース中:SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO バンダナ(レッド)

2015年10月5日月曜日

勢和多気国際XCO大会:レースレポート

大会名:            勢和多気国際クロスカントリー大会(UCI class3
開催日:   2015年月104
開催場所:  三重県多気町 勢和の森マウンテンバイクコース
カテゴリー: エリート男子
リザルト:        13
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

国内シリーズ第5戦、多気大会に参戦してきた。国内では数少ないUCIクラスのレース。
自分はこのコースはホームコースと言っても過言で無いほどに普段からの練習で走り込んでいる。多気のコースにはワールドカップを意識したジャンプや激下りと言った非常にテクニカルなセクションがいくつかあるが、全て攻略できている。前日の試走でも無駄な体力は使わずに、軽いコース確認に留めた。レースペースで走った時に注意すべきライン取りや、勝負所となるポイントも全て頭に入っている。自信はある。今日は表彰台に立つだけでは満足できない。絶対に勝ちたかった。

一列目からのスタート。最初はアスファルトの広い直線であるが、そこからシングルトラックへ入ると道が非常に狭いため、前の選手を追い抜けるポイントはほぼ無い。スタートは非常に重要になるので、とても集中していた。反応良くスタートし、一番スピードに乗っていたメリダの小野寺選手の後ろにぴったりと付く。自分が狙っていた絶好のポジション。この位置をキープすれば自然と先頭集団が出来上がるはずだ。最初のシングルトラックを抜けると、予想通り自分を含む3人の選手が少し抜け出す形となった。コース中盤の平坦区間では若干の牽制もあったことであまりペースが上がらず、後ろからチームメイトの斉藤選手が追い上げてきているのが分かった。集団の人数が多くなるほどシングルトラックではミスも出易くなるので、早くこの集団から抜け出したいところ。

まだまだ息も乱れずに余裕があるし、走り慣れているコースであるので独走に持ち込んだ方が自分としては走り易い。思い切って自分のペースでいく方が勝てるはずだ。2周目の最初の登りで少しペースを上げると、後ろが離れていくのが分かった。やはり今日は調子が良い。このまま差を広げていくことができそうだ。

そう思った矢先、ちょっとした段差で後輪をリム打ちし、嫌な感触が伝わってくる。ヤバいと思ったときには後輪の空気は完全に抜けていた。まさかのパンク。しかもホイール交換が可能なピットエリアを通り過ぎた直後に。
これで優勝の可能性は無くなったのかと思うと非常に悲しい。後続の選手に抜かれるまでの時間も思いのほか長かったので、自分が思っていたよりも独走状態に入りかけていたようだ。そのことも尚更悲しい。
潰れたタイヤを引きずり、順位を落とし続けながらも走り続ける。ピットまでの距離が本当に長かった。なんと同じく先頭集団にいた斉藤選手もパンクしていて、2人で同時にピットに入る。タイヤを交換して再スタート。順位は分からないが、このままでは完走も危うい位置にいるのは確かだ。少しずつ順位を上げていくが、パンクしたバイクを押している際にランニングを多用したことが原因で、脚に少し痛みが出ていた。来週、再来週とレースは続くため、ここで脚を痛めるわけにはいかない。脚を庇いながら追い込み過ぎないように走った。レースが終わるまでは全力を尽くしたかったが、どうしても前向きな気持ちで走れなかったのは確か。順位は13位まで上がったところでフィニッシュ。本当に長いレースだった。

もちろん不完全燃焼であるし、非常に悔しい。パンクが無ければ勝てたかどうかは分からないが、とても面白いレースは展開できたと思う。
MTBレースで起きるパンクの原因は技術不足か機材のセッティングミスが殆ど。今回の自分の場合は後輪の抜重がしっかりとできていなかったことによる技術不足によるパンクである。運が悪かったという言葉で片付けてはならない。本来起こしてはならないミスであり、防げたパンクであった。とても反省している。しかしこの日はアンカーの3選手全員がパンクしており、チームとしては運がなかったとしか言いようがない。本当に不完全燃焼の結果となってしまった。

しかし冷静に考えると今日の自分の走りの中で、パンク以外に悪かったことはひとつもない。
世界戦を終えてから気持ちとしても厳しいことが多々あったが、自分のパフォーマンスを取り戻せたことには満足しています。
年に一回はこういうレースもあると気持ちを切り替えて、来週のレースに臨みたいと思います。次のレースが待ち遠しいです。

パンクした後も暖かい応援を送って下さった方々には本当に感謝しています。
ありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9

コンポーネンツ     SHIMANO XTR Di2 M-9000シリーズ
ハンドル     SHIMANO  PRO
ステム                  SHIMANO  PRO
ペダル      SHIMANO XTR
シューズ           SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット                Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-3(レッド)

ウエア            Wave One レジェフィット

サングラス                OAKLEY RadarEV
         レンズ PRIZM ROAD

サプリメント        SAVAS(株式会社明治)
                                     レース中:SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー


ヘッドバンド   HALO バンダナ(レッド)