2017年9月19日火曜日

UCI Class1 東ティモール:レースレポート

大会名:            UCI Class1 TIMOR LESTE INTERNATIONAL
開催日:   2017916
開催場所:  東ティモール・ディリ
カテゴリー: エリート男子
リザルト:       3位
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

UCIクラス1のレースとなる東ティモール大会に参戦してきた。このレースに向けてトレーニングの期間をしっかりと取ることができたため、先月のアメリカ遠征で感じた課題の克服に努めながら日本で充実した時間を過ごすことができた。東ティモールではその成果を発揮してUCIポイントを大量に獲得することが目標である。そして世界選手権を終えた直後の山本幸平選手も参戦するため、全く力が及ばなかった全日本の時と比べて今の自分がどれだけ進化しているかを確認できるチャンスでもある。

当然ながら東ティモールという国に来ることは初めてであったので色々と不安は大きかったが、心配していたようなトラブルは特に起こらずにいつも通りのペースでレースを迎えることができた。現地の人々は優しく親切で、食事も美味しく全く問題は無い。

ただレースコースはかなり荒っぽい造りで、非常に走り辛く感じた。基本は砂利の路面であるのだが、斜面に無理やりテープを引いて造ったダウンヒルセクションは岩がゴロゴロと動くために真っ直ぐに下ってくることが難しい。そしてインナー・ローで登り続ける長い激登りがコース上に2つあり、脚にかかる負担は半端ではない。試走では良い感覚は得られずに脚が重く感じていたが、これまでやってきた練習を信じて最高のパフォーマンスをレースで発揮することに集中して準備した。

スタートは2番コールで一列目。上手く決まってカザフスタンの選手と幸平さんに次ぐ3番手。さらに滑りやすいコーナーに注意しながらイン側を突いてみたところ、トップに立つことができた。その後の傾斜面のダブルトラックでは無理に踏まずに力の差が出易い激登りまで息を整えることに集中。4番手で激登り区間に入った。最も斜度がきつい区間でカザフスタンの選手が抜け出しにかかったので、2番手に上がって離されないように食らいつく。下りをこなして幸平さんと共にカザフスタンに追いつき、3人の先頭集団が形成される。続く二回目の激登りでは自分が前に出て先頭を引っ張る。調子は良いが、まだまだレースは始まったばかり。この登りだけで脚を使い切ってしまわないように自分のペースを貫いた。登りの斜度があまりにもきついので一旦気持ちが切れてしまうと一気にペースが落ちてしまうコース。まずは3位以上を確実にするために少しでも長く先頭集団で展開していく必要がある。

2周目に入り、激登りでペースを上げてきたカザフスタンに幸平さんはしっかりと反応していくが、自分は少し距離を開けられる。しかし慌てずに下りで息を整え、二回目の登りで再び踏みなおして追いつくことができた。3人の先頭集団で3周目へ。余裕がないのだから2人の後ろで休んでおけば良かったのだが、下りで先頭に立ったのをいいことに平坦区間も先頭で走り続けてしまう。レース後に指摘して頂き気が付いたが、この区間では後ろにつけておいて登りに備えての体力を温存しておいたほうが有利であった。1周目は自然とできていたことだったのに、勿体ないことをしてしまった。登りに入ると先ほどと同じ場所でペースを上げてきたカザフスタンに対して再び遅れてしまい、追走していく幸平さんにも付けずに先頭集団から脱落してしまった。レースは残り2周回。一人になった瞬間から激登り区間ではバイクを押したくなるほど辛い。ここでペースが落ちてしまうのが自分の弱さであり、これから克服していかなければいけない課題だと感じた。後続とは十分な差があったが、前の2人とのタイム差は開いていってしまう。そのまま3位でのフィニッシュとなった。

今回のレースでは自分の力を出し切ることができ、すっきりとした気分で終えることができた。中盤まで先頭争いができたことは自信になったが、来年までに今回完敗した上位2人に追いつくには、フィジカル面でのさらなる向上はもちろんのこと、精神面でのタフさや勝負の巧さも身につけていかなければいけない。

万全のサポートをして頂いた雷太さんと小林さん、そして応援して頂いた皆様に感謝です。本当にありがとうございました。

MTBシーズンは国内での3戦を残すのみ。
引き続き全身全霊で頑張ります!

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO XTR Di2 M9050シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット               Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-5(レッド)
                                  (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         Legge Fit Pro
         
サングラス        OAKLEY (http://jp.oakley.com
         JawbreakerPRIZM ROAD
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                            レース中:SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         グラフィック プルオーバータイプ(ポルカドットブラック)


2017年8月16日水曜日

Windham Pro XCT(UCI High-Class):レースレポート


大会名:           Windham Pro XCTUCI High-Class
開催日:   2017812
開催場所:  アメリカ・Windham
カテゴリー: UCI High-Class エリート男子
リザルト:       16
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ&一部ウェット

カナダでのワールドカップから中5日で迎えた今レース。
アメリカでの国内シリーズ戦となるレースで、UCIクラスはワールドカップに次いで高いHigh-Classに設定されている。25位以内にUCIポイントが与えられる上に、先週のワールドカップよりも選手の数と力量はかなり下がるため、ポイント獲得のために非常に大事になってくるレース。ワールドカップではポイントは獲得できたが、内容としてはまともに競り合うレースすらできなかったので、アメリカでは北米遠征の締めくくりとして結果と内容ともに充実したレースをしたいという強い意気込みで臨んだ。

コースは過去にワールドカップで2度走ったことがあって経験済み。前半はひたすら長いジープ道の登りと難易度は高くないが体力は削られるような短いシングルトラックが続き、後半は山頂から一気に駆け下りてくるハイスピードで長いダウンヒルが続く。ダウンヒル区間にはロックセクションも含まれており、突入スピードが速いためにバイクが暴れやすい。繊細なバイクコントロール技術というよりは豪快に突っ込む度胸が必要なコース。一気に登って一気に下ってくるコースであるため、登りか下りのどちらかのスピードが劣っているとラップタイムが上がらない難しいレイアウト。

今回は時差ぼけも完全に取れていたので、レース3日前にはナショナルチームのメンバーと一緒にかなり追い込んだメニューで身体に刺激を入れることができた。スタートは2列目と好位置に並ぶことができたため、ポイント獲得のために前半から飛ばしていくイメージを高めていく。

スタートループ+5周回のレースが定刻通り12時半にスタート。今シーズンは特に不調が続いているスタートであったが、今回はかなり良いスタートを切ることができた。先頭パックの後ろに付け、トップ10付近でスタートループをこなしていく。登りが長いコースということもあって優勝候補の選手が出だしは若干牽制しているようで、集団は比較的落ち着いたスピードで登りをこなしていく。自分もレースの流れに乗れたことで良いペースで走れているが、登り途中にあるシングルトラックやコーナーの立ち上がりでの加速に付いて行けずに先頭からは離されてしまった。それでもまだ10番台前半の位置に付けることができているので、今日はかなり調子が良い。下りのロックセクションでは石が滑ることを警戒して減速し過ぎたことでタイムをロスしてしまう。そしてここで開いた前走者との差を詰めるためにスピードを上げてバイクの動きが雑になったことで機材トラブルを起こしてしまった。20秒ほどロスして順位は20番手ほどに下げ、非常に勿体無いことをしてしまう。しかし前走者との差は見えやすいコースであったこともあり気持ちが切れることはなく、すぐに順位を取り戻していく。

特に登りの調子が良くて、集中して力を発揮できていた。下りをもっと思い切り攻められれば更なるポジションアップが可能であったが、滑りやすいロックセクションでのバイクコントロールがうまくいかず、最後までスピードを上げることができなかった。下りを得意としている選手の中には登りはイーブンペースで走って体力を温存し、下り区間で思い切り攻めてタイムを縮ませてくるような走り方の選手も多かった。そのために日本のレースとは全く違った勝負展開になっていくことが面白く、とても刺激を受けた。こういった走り方を身につけていくには、普段からXCOコースでの練習だけでなく、常設されたDHコースのようなところで下りに特化した練習をしていく必要を感じた。長い下りを速く走るには登りとはまた違った体力や集中力が必要になってくる。日本に帰ってから早速取り入れていきたい。

最終周回まで少しずつ順位を上げていき、16位でフィニッシュ。
UCIポイントを10P獲得することができた。

今持っている力を全て出し切り、満足のいくレース内容であった。特に最近不調が続いていたスタートを上手く決められたことが嬉しい。レースの3日前にしっかりと追い込めたことが今回の結果に繋がったと思うので、これからのシーズン後半戦も同じルーティンで進めていくようにしたいと思う。

今回の北米遠征は自分にとって非常に価値のあるものとなりました。
これからの毎日を少しずつ確実に成長する日々とできるようにしていきたいと思います。
この遠征の機会を与えて下さったチームとスポンサー様、そして応援いただいた方々に感謝しています。本当にありがとうございました。

次戦のレースまで一ヶ月ほど開くので、しっかりとトレーニングを重ねてシーズン後半戦に向けて準備していきたいと思います。

今後とも宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO XTR Di2 M9050シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ       SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-5(レッド)
                                       (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         Legge Fit Pro
         
サングラス        OAKLEY (http://jp.oakley.com
         JawbreakerPRIZM ROAD
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                            レース中:SAVAS VAAM 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         グラフィック プルオーバータイプ(ポルカドットブラック)


UCI MTB WorldCup #5 Mont-Sainte-Annne:レースレポート

大会名:            UCI MTB WorldCup 第5戦 Mont-Sainte-Annne
開催日:   201786
開催場所:  カナダ・Mont-Sainte-Annne
カテゴリー: エリート男子
リザルト:        58位(−2ラップ)
天 候:   曇り
コースコンディション:ドライ

全日本選手権から2週間。
ずっと目標にしてきたレースを惨敗で終えてしまったことへの喪失感は大きかったが、今の自分は日本で4番という現実を受け入れ、弱いからこそ早急に進化していかなければならないと感じている。僕を信じて応援してくれた方々の期待を裏切ってしまったことは本当に悔しい。この先、今よりもっともっと強くなってレースの走りで強い自分を表現していかなければ、この悔しさは晴らすことはできない。気持ちの面でも新たなスタートを切った今、ワールドカップという世界最高峰の舞台で走れる環境を頂けたことには本当に感謝の気持ちしかありません。この北米遠征を必ず実りあるものにしたいと思います。

ワールドカップに参戦するのは2年ぶり、エリートクラスでは初めての挑戦。各国の参加人数に制限がないために、ある意味で世界選手権よりも層が厚くて世界一レベルの高いレースであることは間違いない。世界のレースで揉まれて経験値を高めることも遠征の重要な目的ではあるが、それ以上に初めてのワールドカップで同一周回での完走という最低限の結果を残すことが今回の目標であった。

モンサンタンのコースは20年以上前からワールドカップが開催されている歴史あるサーキットであり、自然の地形を生かした非常にテクニカルなコースとして知られている。4日間かけて試走を繰り返し、コースの攻略に取り組んだ。ロックセクションが非常に多いのが特徴で、岩を避けるライン取りを探すのではなく、岩の上での最速ラインを探していくといった感じである。

世界のトップ選手たちも同様に難セクションで試走しているので、彼らのラインを盗めば最速ラインを見つけることは簡単であるが、同じスピードで走ろうとすると途端にバイク操作が追いつかずに危なかっしい走りになってしまう。試走を繰り返していくうちにある程度ミスなくスムースに走れるようにはなったが、周りのエリート選手と比較してのスピード不足は否めなかった。

さらにレース前日は雨が降ったことで、岩の上はまるで凍った路面のように滑りやすくなって全く思い通りに走ることができなくなってしまった。自分のバイクコントロール技術では恐怖心が先走って身体が思うように動いてくれない。大きな落車をしてダメージを残すことはしたくなかったので、前日の試走は最低限にとどめた。幸いレース当日は晴れて路面はドライコンディションに戻ったために問題なく走れたが、あのスリッピーすぎる路面コンディションでレースをしていたらと思うと本当にゾッとする。

そして迎えたレース当日。バイクはいつものように小林監督に完璧に整備して頂いたことで最高の状態。レースに必要な機材物資は海外のレースに来ても何も不足は無い状態で、スポンサー様には感謝の言葉しかありません。肝心の身体の方も時差ぼけも取れて脚は軽く、かなり良い状態でレースに臨むことができた。今日がいつもの国内のレースであれば、余裕を持ったレース運びができそうだと感じた。しかしワールドカップに臨む以上は必ず自分の限界を超えるほど苦しい場面が訪れ、むしろそこからレースが始まると言っていい。いつも以上にウォーミングアップは念入りにしてスタートラインに並んだ。

そしてスタート。並んでいた位置が既に最後尾付近であったので出遅れることはないが、ポジションを上げることもできずにスタートループを走る。登りではコースいっぱいに選手が広がっていて隙間がなく、下りのスピードも相当速い。前の選手を一人抜くのには登坂力というよりもスプリント力が必要だと感じた。渋滞してバイクを押す時間もありながら、いつものレースよりずっと速いスピードで進んで行く。1周目を終えて50番台後半の位置。スタートからポジションを上げられていない。追い込んでいきたい場面であるのに、身体は酸欠状態で脚に力が伝わっていかない。調子が悪いのではない。いつものレースでは休んで楽をしている場面でもずっと踏む続けたことで、余裕が無くなっているだけだった。いかに普段の国内での走り方が甘かったかを思い知った。後方に数名の選手はいるものの、ほぼ最後尾の位置。登りで前を走る数名のパックに追いつけず、下りで更に離されてしまうということを繰り返す。だんだんと単独での走行が多くなってしまう。今思えば2周目以降にいかに良いパックに入って集団で走行できるかが完走できるかできないかの別れ道であったと思う。あまりにも弱く、レースをできていない自分に腹が立った。初めてのエリートでのワールドカップは−2ラップという結果に終わってしまった。

単純なパワー数値で言えば今シーズンのレースの中で最も高い数値が出ていた。自分自身の調子で言えば決して悪くはなく追い込めたレースではあったのだが、全く実力が足りていない。この舞台での完走が当たり前というレベルに早く達したい。そのレベルにあるのが日本では幸平さんだけであり、全日本で全く力が及ばなかった理由がよくわかって、ある意味すっきりした気持ちでもある。やらなければいけないこと、試さなければいけないことは沢山あって、一つずつ潰していかなければいけない。全日本での喪失感など感じている暇はないことも身に染みてわかった。

まずは今週末のアメリカ・Windhamのレースで今の想いをぶつけていきたい。ワールドカップほどのメンバーは揃っていないが、UCIハイクラスのレースとなるために同様にとてもハイレベルなレースとなる。モンサンタンではできなかった2周目から集団でレースを展開していくこと、そして25位以内に与えられるUCIポイントを獲得することを目標に走ります。

この北米遠征を必ず実りあるものにして日本に帰りたいと思います。
応援のほど宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO XTR Di2 M9050シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-5(レッド)
                                         (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
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サングラス        OAKLEY (http://jp.oakley.com
         EVzeroPRIZM TRAIL
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                            レース中:SAVAS VAAM 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
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